出穂しました。

恵那市笠置町に移住して、こちらのお米の美味しさに驚きました。
同時に農協の買取価格の安さに驚きました。
今、全国的に中山間地の農業は、後継者不足に悩んでおり、危機的な状況にあります。
中山間地の農業の危機は、食料自給率の面からも、山の保水力の面からも、日本の国土の危機に直結します。

今年は大変な猛暑のため、当地域では例年よりもかなり早く出穂し、イネが花を咲かせております。
毎年異常な気象が続いております。今年のお米はどんな味になるのでしょうか?

青々とした田んぼの様子

白い雄花がチョロチョロと見えています。

美味しい米になってくれ~

鹿之湯に行ったよ

妻からの誕生日プレゼントは、恵那で一番好きな温泉、鹿之湯。
何よりも嬉しい。
自然に囲まれた暮らしと鹿之湯があれば、他に何もいらない。
町内にこんな場所があると、旅行とか行く必要がなくなっちゃう。

笠置山の自然の雑木を使った庭

チラッと見せるのが日本の美意識

女将さんは陶芸や苔玉が趣味

お客が少なければ家族風呂にしてくれたりする。ラジウム温泉

季節の地のものを使った美味しい料理。こちらは前菜。

大雨

大雨のため昨夜は避難勧告が出てましたが避難すると逆に危ないので家で大人しくしていました。
今朝、山を下りたら案の定枯れ松が通せんぼ。避難した方が危ないのはこういうのが倒れて来るから。チェンソーなしでは暮らせない生活・・・

枯れ松が通せんぼ

仕事がら普段からチェンソーを車に積んでいる

木曽川まで下りると、川の水量が半端ない。この辺りはダムで調節してるけど、きっと下流は大変なことになっているはず。

水量が増した大井ダムの様子

普段の大井ダム

こちら恵那市は山に囲まれていて、台風が来てもあまり強風が吹きません。雨の量も他の地域でたくさん降ってしまうようで、こちらは被害が出ることがありません。(今のところ)

ほうじ茶を作ってみた

ここ岐阜県恵那市笠置町では、家のまわりにお茶畑がある家が結構あります。
でも、あまり摘んでいる様子を見たことがありません。
聞けば以前は自分たちが飲む分は自分たちで作り、余れば製茶工場に出荷していたそうです。
ただ、手間が大変なのでお茶は買った方が良いとのことで、お茶畑はほったらかしのことが多いようです。

僕は静岡市出身なので、お茶のことはよく知っていますが、お茶は農薬なしには育てられないものだと思っていました。
お茶にはその名も「茶毒蛾(チャドクガ)」という蛾が大発生するのです。サザンカツバキもお茶の仲間なので、同様に大発生します。
生まれ育った静岡でも、大人になって過ごした関東でも、チャドクガによる被害で子どもなどは場合によっては死に至るほどの湿疹をおこすことで問題になっていました。
しかし、恵那地域ではチャドクガが大発生することはあまりありません。
僕が原因を予想するに、まわりが山に囲まれていて、ハチや鳥などのチャドクガの天敵が多いこと、辺り一面のお茶畑にしないために生物多様性が保たれていること、街灯が少ないので蛾が集まることがないこと、などが考えられます。
ですからこの地域のお茶は、すごいことなのですが無農薬が結構当たり前で、もっとPRできればいいのになあと思っています。

で、前置きが長くなりましたが、使っていないお茶畑のお茶を刈らせて頂き、ほうじ茶を作ってみました。
我が家では煎茶はあまり飲まないのですが、ほうじ茶は大量に消費します。タダで安全なほうじ茶が手に入るのならやらない手はありません。
米は農薬を使っていても精米して洗ってから食べますが、お茶はそのまま煮出すわけですから、お茶こそ無農薬の方がいいですよね。
ほうじ茶目的なので、あえて春の新芽は摘まずに伸ばしきったこの夏にバリカンで思いきって刈りました。
しかしその後がよく分からないです。ネットを調べても煎茶の作り方、煎茶からほうじ茶の作り方は書いてあっても、いきなりお茶っ葉からほうじ茶を作る方法は見当たらないのでいろいろ試行錯誤。洗って、蒸して、ホットプレートで炒って・・・こりゃあ大変だぁ。結局、洗って、干して、そのまま160℃のオープンで20分焼く、これで美味しいほうじ茶が出来る事が判明しました。とてもシンプル。
茶摘みからここまで、なかなかの手間ではありましたが、無農薬のほうじ茶、1年分確保です。また秋から冬にかけての寒茶のほうじ茶が楽しみです。



やさしくて、すっきりとした、まずまずのお茶に仕上がりました。

自給自足とまでは言わないまでも、少し前の人たちが当たり前にやってきたことを、ちょっとでも生活に取り入れていくことは、今の時代では逆に「贅沢」で「おいしい生活」なのかも知れないと、田舎暮らしを楽しんでおります。

(了)

水田除草機

無農薬・無化学肥料の米作りに挑戦して3年目、やっと草取りが追いつきました。
山間地であるこの地域では害虫や病気が大発生することはなく、無農薬とは「雑草との死闘」を意味するのであります。そう、まさに死闘です。
昨年も一昨年も、僕は早朝と夕方、妻は午前や午後に毎日草取りにはって回りましたが、次から次へと生えてくる草を取り切れないままに秋の稲刈りを迎えていました。

昨年の様子。腰を曲げっぱなしの辛い作業です。
しかし今年は友人に教えてもらったアルミ製の「八反ずり」「八反取り」「水田除草機」のお陰で初めて草取りが追いつきました。田んぼを一つ増やしたにも関わらずです。
幅27cmのこいつを使うつもりで、今回は縦横30cm間隔になるように、応援を頼んで手植えをしたのです。

こちらが噂の水田除草機!
アルミ製のこいつは昔の鉄製のものに比べてメチャメチャ軽くて、雑草がまだ小さいうちにサラサラッと走らせるだけで除草できます。その上、土中に酸素を入れるのがいいのか、土中のガスを出すのがいいのか、少し根を切るのがいいのか、どうもこいつを走らせた後は稲の元気が良くなる気がします。
今年はこいつを二回走らせて、株周りだけ手抜き除草をしましたが、もう雑草は怖くない!と言い切れます。来年はこいつの二丁押しを手に入れようと思っています。

美味しいお米になりますように(祈)

今年の状態。ほら!きれいでしょ?