大雨

大雨のため昨夜は避難勧告が出てましたが避難すると逆に危ないので家で大人しくしていました。
今朝、山を下りたら案の定枯れ松が通せんぼ。避難した方が危ないのはこういうのが倒れて来るから。チェンソーなしでは暮らせない生活・・・

枯れ松が通せんぼ

仕事がら普段からチェンソーを車に積んでいる

木曽川まで下りると、川の水量が半端ない。この辺りはダムで調節してるけど、きっと下流は大変なことになっているはず。

水量が増した大井ダムの様子

普段の大井ダム

こちら恵那市は山に囲まれていて、台風が来てもあまり強風が吹きません。雨の量も他の地域でたくさん降ってしまうようで、こちらは被害が出ることがありません。(今のところ)

ほうじ茶を作ってみた

ここ岐阜県恵那市笠置町では、家のまわりにお茶畑がある家が結構あります。
でも、あまり摘んでいる様子を見たことがありません。
聞けば以前は自分たちが飲む分は自分たちで作り、余れば製茶工場に出荷していたそうです。
ただ、手間が大変なのでお茶は買った方が良いとのことで、お茶畑はほったらかしのことが多いようです。

僕は静岡市出身なので、お茶のことはよく知っていますが、お茶は農薬なしには育てられないものだと思っていました。
お茶にはその名も「茶毒蛾(チャドクガ)」という蛾が大発生するのです。サザンカツバキもお茶の仲間なので、同様に大発生します。
生まれ育った静岡でも、大人になって過ごした関東でも、チャドクガによる被害で子どもなどは場合によっては死に至るほどの湿疹をおこすことで問題になっていました。
しかし、恵那地域ではチャドクガが大発生することはあまりありません。
僕が原因を予想するに、まわりが山に囲まれていて、ハチや鳥などのチャドクガの天敵が多いこと、辺り一面のお茶畑にしないために生物多様性が保たれていること、街灯が少ないので蛾が集まることがないこと、などが考えられます。
ですからこの地域のお茶は、すごいことなのですが無農薬が結構当たり前で、もっとPRできればいいのになあと思っています。

で、前置きが長くなりましたが、使っていないお茶畑のお茶を刈らせて頂き、ほうじ茶を作ってみました。
我が家では煎茶はあまり飲まないのですが、ほうじ茶は大量に消費します。タダで安全なほうじ茶が手に入るのならやらない手はありません。
米は農薬を使っていても精米して洗ってから食べますが、お茶はそのまま煮出すわけですから、お茶こそ無農薬の方がいいですよね。
ほうじ茶目的なので、あえて春の新芽は摘まずに伸ばしきったこの夏にバリカンで思いきって刈りました。
しかしその後がよく分からないです。ネットを調べても煎茶の作り方、煎茶からほうじ茶の作り方は書いてあっても、いきなりお茶っ葉からほうじ茶を作る方法は見当たらないのでいろいろ試行錯誤。洗って、蒸して、ホットプレートで炒って・・・こりゃあ大変だぁ。結局、洗って、干して、そのまま160℃のオープンで20分焼く、これで美味しいほうじ茶が出来る事が判明しました。とてもシンプル。
茶摘みからここまで、なかなかの手間ではありましたが、無農薬のほうじ茶、1年分確保です。また秋から冬にかけての寒茶のほうじ茶が楽しみです。



やさしくて、すっきりとした、まずまずのお茶に仕上がりました。

自給自足とまでは言わないまでも、少し前の人たちが当たり前にやってきたことを、ちょっとでも生活に取り入れていくことは、今の時代では逆に「贅沢」で「おいしい生活」なのかも知れないと、田舎暮らしを楽しんでおります。

(了)

水田除草機

無農薬・無化学肥料の米作りに挑戦して3年目、やっと草取りが追いつきました。
山間地であるこの地域では害虫や病気が大発生することはなく、無農薬とは「雑草との死闘」を意味するのであります。そう、まさに死闘です。
昨年も一昨年も、僕は早朝と夕方、妻は午前や午後に毎日草取りにはって回りましたが、次から次へと生えてくる草を取り切れないままに秋の稲刈りを迎えていました。

昨年の様子。腰を曲げっぱなしの辛い作業です。
しかし今年は友人に教えてもらったアルミ製の「八反ずり」「八反取り」「水田除草機」のお陰で初めて草取りが追いつきました。田んぼを一つ増やしたにも関わらずです。
幅27cmのこいつを使うつもりで、今回は縦横30cm間隔になるように、応援を頼んで手植えをしたのです。

こちらが噂の水田除草機!
アルミ製のこいつは昔の鉄製のものに比べてメチャメチャ軽くて、雑草がまだ小さいうちにサラサラッと走らせるだけで除草できます。その上、土中に酸素を入れるのがいいのか、土中のガスを出すのがいいのか、少し根を切るのがいいのか、どうもこいつを走らせた後は稲の元気が良くなる気がします。
今年はこいつを二回走らせて、株周りだけ手抜き除草をしましたが、もう雑草は怖くない!と言い切れます。来年はこいつの二丁押しを手に入れようと思っています。

美味しいお米になりますように(祈)

今年の状態。ほら!きれいでしょ?

笠置町の未来を考える意見交換会開催

川崎から移住してきた恵那市笠置町。高齢化と人口減少が著しく、20年後には耕作放棄地も増え、地域コミュニティが存続不可能になってしまうかもしれない。
田舎に移住したいという都会の若者が増えている今のうちに手を打てば、まだ間に合うかもしれない。
でも「こんな何にもない田舎、もうアカン」というあきらめムードが漂っている。
水がおいしくて、空気がきれいで、植物の種類がべらぼうに多くて、だから多くの鳥や動物が生息できて、色んな虫や微生物が沢山いて、だから無農薬や超低農薬の美味しいお米が収穫できる。僕らから見れば「何にもない」ではなく「何でもある」笠置町。
こんなに自然豊かなのに車で町まで10分・名古屋まで一時間の便利な町は、全然アカンことないと思う。
一番の問題は蔓延している「どうせアカン」というネガティブな感情なのだ。

移住定住に関心を持ってもらうためのチラシ

嫁ターンでマンガが上手な女性が描いてくれました。

真剣に講師の先生の話を聞く住民たち。

手植えをしてみた

恵那笠置山、5月の空はとっても気持ちがいい。
都会の人や地域の人に助けてもらい、去年まで休耕田だった田んぼも含めて1反4畝を手植えしました。昔の人がやってたことが、現代でもできないはずはないのです。
機械植えと違ってしっかり植わるのが気持ちがいい。
今年の農薬不使用・ハザ干しのお米はどんな味になるのやら。
収穫が楽しみで仕方がない。




石垣完成!

~二冬に渡ってシコシコやってきた石積みですが、やっと完成しました。~

恵那笠置山の中腹に移住してきた当初から、「この斜面は大丈夫か?」と不安を感じていました。関東の平地で長いこと過ごしてきた僕たちは、こんなに斜面の多い地域に住んだことがないのでよく分からないのです。リフォームを担当してくれた設計士さんにも相談したのですが、「あまりよろしくはないですね~」と渋い表情で言われていました。

引っ越したばかりの我が家

斜面が崩れ落ちそう?
それでもあまりお金をかけたくないのもあって、一年目をこの状態で観察してみました。まず春から秋にかけては、雨水が流れていくのと同時に土も流れていきます。「水の流れが大事」ということが分かり、雨水の流れをコントロールして、斜面に水が流れないようにしました。

排水をパイプでコントロールしてみたが・・・

それでも最も危険を感じたのは冬です。雨は少ないけど、その分気温がマイナス10℃にもなるこの地方では毎朝毎晩猛烈に霜柱が立ちます。それが昼間気温が上がって霜柱とともに盛り上がった土が崩れ落ちます。この現象をこの地域では「凍み崩れ(しみくずれ)」と呼んでいます。

我が家の近所で起きた、凍み崩れによる落石

U字溝を破壊し、道路に飛び出した石

このままでは斜面がどんどん後方に下がって、最後には家が崩れてしまいます。地元の石職人さんに相談したら、「これは何とかせなあかん」と石垣の積み方の要領を教わりました。
自分は庭師でありながら、それまで石積みに関しては全くの素人でした。関東は広い平地なので石垣という文化がありません。古い石垣と言ったら江戸城か小田原城しかないのです。
それに対して、傾斜地の多いこの地域では太古の昔から田畑や家を作るのには、まず石垣を積んで土留めをして平らなところを作ることから全てが始まるのです。一定以上の世代の人は、職人でなでなくとも誰もが石垣を積みます。石の産地である笠置山周辺では特に、石屋さんも庭師さんも建築さんも、みな石積みは名人級です。

笠置の一般的風景。田んぼに石垣・家に石垣

石垣というのは自然と人との共存という意味では最高の発明の一つです。石垣は上手に積めばコンクリートよりも強度が高いのです。なんと言ってもこの地域の石は何千万年も前にできた物です。コンクリートの寿命は数十年ですが。そんな物より風化のスピードが全然違うのです。水や空気を通すので災害にも強く、生き物も生息できて自然に優しいのです。

壁面の自然の模様も素敵でしたが、何せ崩れちゃうので。

切り石あり、自然石あり、石種も様々

そういうわけで、あまり上手下手にこだわらず、とにかく行けるところまで積んでみようと始めました。
東濃地方は石が多いため、人家の周りや色んな会社の土場、建築現場などに石が積み上げてあります。石の裏には裏込め石という細かい石を入れるのですが、それは田んぼの周りに積んであるお宅が多いのです。それらを頂いて回りました。
それらの石を自宅に持ち帰って転がしておくと、妻が細い腕でチョコチョコと積んでくれます。色んな場所から頂いた石なので、色も形も様々で、ある種モザイクアートのようになりました。石積み作業は有効な土木作業であると同時に、「石を使ったパズル」で、ジグソーパズルやレゴなんか比べ物にならないほど自由度の高い、楽しい大人の遊びでもありました。

脚立や足場板を使って裏込め石を詰める様子
 そして二冬に渡った作業が完成!何とか今年の春の農作業の前に終わりました。
都会ではお金を払って誰かにやってもらうのが当たり前の生活をしてきましたが、今では僕たちもこちらの人たちのように、お金をかけずに自分たちで工夫する方法を探るようになってきています。



自治会作業はたいへん?

移住して来て「自治会作業はたいへんだよ~」と聞いていました。
この4月で自治会に入って2年になりますが、僕はまだ自治会作業がたいへんだと感じたことはありません。
僕の印象としては、「人が暮らしていくために一人ではできない必要なことを、共同でやっている」と感じています。
道路の側溝にたまった土や落ち葉の掃除、ほったらかしになった山の手入れ、地主が管理しきれない休耕田の草刈り、神社の掃除やしめ縄作り、小さな祠の掃除やお祓い。(また小さな祠の多いこと)
これで毎月二回くらい、それぞれ2~3時間程度の時間がかかります。
都会ではそれらのことは、やらなくなっていたり、税金などを通して誰かにお金を払ってやってもらっています。
自分たちの町のことを自分たちでやるというのは、必要なことであり、当たり前のことと感じています。
その上、みんなでワイワイ言いながら作業するのは楽しいことです。
作業やお祓いの後には直会(なおらい)と言って、みなで持ち寄りの簡単な飲み会がありますが、これも楽しみの一つです。
以前はもっとたくさんの行事があって、もっとたいへんだったと言うのですから、これくらいなら問題ないと思います。
今は田舎と言えども近所付き合いが頻繁にあるわけではないので、こんな機会がなければみんなで顔を合わせる機会もホントになくなってしまうのではないでしょうか。
たいへんと感じていないのは、まだ役をやってないからかもしれませんが。(自治会には役がたいへん多いのです)

山の手入れ

いざ、突撃!

小さな祠もこうして飾ります。

神官さんによるお祓い

私たちの村を守ってください

お祭りには直会がつきもの 

休耕田に木が生えちゃってる

運搬車を使って運びます

切った木は薪にします

たまにはバーベキューも

お彼岸の道作り 側溝の掃除

道作りの後はお墓の掃除をして一杯

秋祭りの前にはしめ縄の交換

みんなでバカ話をしながら

このしめ縄を交換して気持ちがいい

正月は朝から神社の掃除


どんど焼き。この後おき火でみかんやお餅を焼きます。